オンラア オンラア

私たちの理念と構想

なぜ、私たちはこの挑戦を続けるのか。その原点と思想、そして描く未来についてお話しします。

私たちが、東庄町の未来を
本気で経営する理由

―オンラア未来会議の設計図―

公開日: 2025年7月23日
東庄町の青空を背景にしたトゥーノーイシデショウの建物

はじめまして。私たちは、千葉県東庄町を拠点に活動する、一般社団法人オンラア未来会議です。

廃校になった小学校を再生した拠点「トゥーノーイシデショウ」の運営、町に唯一の不動産屋「オライ不動産」の開業、1000人を集めるフリーマーケットの開催。私たちの活動は、一見すると多岐にわたり、バラバラに見えるかもしれません。しかし、その全ては、たった一つの思想から始まり、有機的に繋がっています。

このページでは、私たちが日々、何を考え、何を目指し、なぜ今の活動を行っているのか、その根底にある設計図のすべてをお話しします。少し長いですが、最後までお付き合いいただければ、私たちが東庄町の未来を本気で経営しようとしている理由をご理解いただけるはずです。

私たちの土台

私たちの活動は、4つの揺ぎない理念と指針の上に成り立っています。これが、全ての意思決定の基準となる、オンラア未来会議の憲法です。

志 (こころざし) - 私たちの存在理由

何人(なんぴと)も成長実感のある日常を、設計する。

未来像 (みらいぞう) - 私たちが実現する未来

挑戦が日常となる、「世界最先端のまち」を東庄町から。

使命 (しめい) - 私たちが果たすべき役割

地域の遊休資産を「挑戦の舞台」へ転換し、事業の力で「人の成長」が循環する、持続可能な仕組みを確立する。

行動指針 (こうどうししん) - 私たちが守るべき約束

  • 無価値の価値化: 誰もが見過ごすモノ・コト・スペースに、情熱とアイデアで新たな価値を見出す。
  • 本気の片手間: 本業で培ったプロ意識と熱量を、地域の未来へ全力で注ぐ。妥協なき品質を追求する。
  • まず、やってみる: 評論家で終わらない。不確実性を恐れず、まず小さな一歩を踏み出し、実践から学ぶ。
  • 対話から始める: 立場や意見の違いを尊重し、粘り強く対話を重ねる。全ての仲間との信頼関係こそが、最も重要な資産である。
  • 稼ぐことを、ためらわない: 志を実現し、活動を持続させるため、事業を通じて収益を上げることに誇りを持つ。

地域の心臓部
― トゥーノーイシデショウという舞台

私たちの理念を具現化し、活動の心臓部となるのが、公民連携拠点「トゥーノーイシデショウ」です。廃校という地域の遊休資産を、挑戦の舞台へと転換した、私たちの理念そのものを体現する場所。全ての活動はここから始まります。

トゥーノーイシデショウでの様々な活動風景を写したコラージュ写真

なぜ、廃校を再生するのか?
【トゥーノーイシデショウ】

私たちの使命は「地域の遊休資産を『挑戦の舞台』へ転換する」ことです。廃校はまさにその象徴。この場所を再生することで「無価値の価値化」を実践し、私たちの志である「何人も成長実感のある日常を、設計する」ための具体的な舞台を創造しています。また、この拠点は「公民連携拠点」であり、行政との「対等なパートナーシップ」を築くための、具体的で最も重要な第一歩でもあります。

なぜ、赤字覚悟でコワーキングを?
【ハタラキバ】

ハタラキバが一日ワンコインや1000円という破格の価格なのは、それが単なる「場所貸し」ではなく、理念を実現するための戦略的投資だからです。「失敗してもいいから、まずやってみる」という気持ちを後押しし、多様な人々が集う「成長の土壌」を育みます。私たちは赤字を「未来への投資」と捉え、ここから生まれる新しい事業や挑戦こそが「黒字」だと考えています。

なぜ、無料でカフェを運営できる?
【キッサテンホケンシツ】

利用料を一切取らず、売上をすべてオーナーにお渡しするのは、ここが究極の「挑戦の舞台」だからです。金銭的リスクをゼロにすることで、誰もが最も安全な実証実験を行えます。私たちの収益は、ここから巣立っていく「未来の担い手」そのものです。

まちのエンジン
― 持続可能性を支える不動産事業

理念の追求を持続可能にするため、私たちは自ら「稼ぐ力」を持ちます。その核となるのが不動産事業です。

オライ不動産の店舗やandayaの施設内の写真コラージュ

なぜ、不動産屋を始めたのか?
【オライ不動産】

これは、東庄町の根本課題を解決し、未来への扉を開く、最も重要な社会インフラ事業です。町に唯一の不動産業者として「住む・働く場所がない」という欠落を埋め、推定2,000軒の空き家という「負の資産」を「価値ある資産」へと大規模に転換します。ここで得られた利益が、トゥーノーイシデショウでの「育てる」活動への再投資を可能にする、エコシステムの心臓部です。

なぜ、ゲストハウスを?
【andaya】

本格的な移住の一歩手前の「お試し」と「交流」を担う、戦略的な玄関口です。「いきなり移住するのは、ハードルが高い」という心理的な壁を取り払う「東庄町暮らしのお試し版」であり、訪れた人を一回限りのゲストではなく、継続的に町と関わる「仲間」へと変えていく役割を担います。

公民連携の必然性
― なぜ「民間行政」を目指すのか

私たちの強みであるスピード感と挑戦心で革新的な「点」の成功事例を創り、行政が持つ公平性と安定性で「面」の制度へと昇華させる。この相乗効果こそが、町を飛躍的に成長させる唯一の道です。「民間行政」とは、未来を設計する段階から行政と「対等な立場」で責任と役割を分かち合う、新しい共創の関係性なのです。

共有するOSとしての「東庄モデル」

これは、私たちと町役場が共有する、まちづくりの「共通言語」です。

💰

【財源確保】

不動産事業やふるさと納税支援で経済的基盤を確立し、利益を生み出します。

👨‍👩‍👧‍👦

【ひとづくり】

得た利益で「教育ファンド」を設立。子どもたちの挑戦や、多様な学びの機会を支援します。

🏠

【場づくり】

育った人材や町の魅力が、空き家などの遊休資産を、新たな価値を持つ「場」へと転換させます。

※「場づくり」で生まれた価値が、新たな「財源」となり、循環が加速します。

地方創生2.0のトップランナーとして

私たちの活動は、単なる思いつきではありません。国の掲げる「地方創生2.0」の理念を、地域から先取りして実践する、全国的にも先進的なモデルです。人口減少を前提とし、持続可能性を重視する国の大きな方針転換は、私たちの活動にとって強力な追い風となります。

ローカル・ゼブラ企業の実践:私たちは、爆発的な成長ではなく、地域課題の解決と事業性を両立させ、持続可能な地域経済を構築する「ローカル・ゼブラ企業」そのものです。
地域主体の成長:行政の指示を待つのではなく、我々民間が主体となって未来を描き、行政、企業、金融機関、専門家、そして住民といった全てのステークホルダーを巻き込む「産官学金労言」の連携を、すでに実現しつつあります。

おわりに

私たちの活動は、一つひとつが独立しているようで、すべてが繋がっています。

トゥーノーイシデショウで「人の成長」と「文化的価値」を育み、不動産事業で「経済的基盤」と「暮らしの土台」を築く。そして、その力を町役場とのパートナーシップへと繋げる。この全ての歯車が噛み合った時、私たちは「挑戦が日常となる、世界最先端のまち」を、この東庄町に必ずや実現できると確信しております。

この設計図を胸に、あなたと共に、未来へ向かって進んでいけることを心より願っております。

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